2004年7月16−17日 夜間御来光登山(須走ルート) [須走口]
2回目の富士山、前回の富士山から1週間ちょっとしか経っていないのは味をしめてしまったから(笑)。御来光を目指して須走口から入山したものの嵐に遭いひどいめにあったのだった。
今回は写真がほとんどありません。雨に遭うかもという予想はしていたので持っていったカメラは防水仕様のフィルムカメラ、タイムスタンプもないので時間は曖昧です。
今度は御来光が見たい!そう思って望んだ2回目の富士山。前回から日を置かずに行けば高度順化の効果もあるかも知れない。(先に結果を言うと、現在に至るまで体感できる程の効果を得られた事は無い。)
服装、装備は前回とほぼ変わらず。ただ靴がトレッキングシューズになった、カッパが透明から自転車用の上下セパレートになった。そして防水ヘッドランプ(昔ながらの豆電球式、まだLEDは高かった。)と使い捨てカイロと手袋を用意して午後10時に須走口5合目駐車場に到着。駐車場は余裕で駐車できた、チップ式トイレに寄ってから出発。
夜の須走口は妙にムシ暑かった、富士宮口より低いとはいえ標高2000Mもあるのに・・・、樹林帯の中を登り始めるがすぐに汗だくになる。そしてヘッドランプに群がるムシが顔に当たる(笑)
7合目”太陽館”までは順調だったと思う、だが風が強くなって来た。
本7合目”見晴館”に向かう途中で濃い霧にまかれた、滑りやすい砂利の斜面を四つん這いになってなんとか登りきったあとに登山道から15M程はずれていた事に気付く。
本8合を過ぎたあたりで風がますます強く、雨が混じるようになって来た。カッパを着込む。吉田口からの登山者が合流してちょっと心強い。
ジグザグの登山道のカーブ直後で突風にあおられて1M程転落、凄い風だった。
9合目、寒い!社跡に隠れて風雨を防ぎつつカイロを取り出す、明るくなるまでここで待機。外人さんの団体が抜かしてゆく。日が昇った5時頃に出発。
頂上直下、あと少しのハズと思い登っていると・・外人さんが一人へたり込んでいる(°Д°;) 高山病だとヤバいと思って勇気を出して話しかけてみる「あー・・へっでいく?」(頭痛か?と聞いたつもり)、するとその革靴にワイシャツにスラックス、500円の透明カッパを羽織ってるだけの外人さん(システムエンジニアのインド人って感じ)は「・・・no, tired.」(違う、疲れているだけだ。と解釈)。
自分より全然大柄な外人さんを担げる訳もなく、ずぶ濡れだがまぁ死ぬ事は無いだろうと思い、心のこしつつ先へ進む。
「山頂で小屋の人に伝えるべきか?」など考えながら50M程進み、通算何個目かの鳥居をくぐるとそこが須走口山頂だった(・ω・)!
駆け足でインド人SE(と決めつける(笑)だって眼鏡かけてたし・・)のもとへ戻り「頂上はすぐそこだ、がんばれ!」・・と、言いたかったが英語でなんと言えば(´・ω・`)、サンキューとヘッデイク以外の言葉も覚えておくんだった(笑)
とりあえず「あー・・ごーるいずあっとふぃふてぃめーたー」(あと50Mでごーるだよ、と言ったつもり)
するとインド人SE「Fifty meter?」(えっ50M?と解釈) と言って立ち上がり歩き始めた、程なく山頂につくと山荘の中に仲間を見つけたらしく「thank you.」(これは分かった(笑))といって仲間のもとへ去っていった。
この悪天候の中登って来た日本人はあまりいなくて、中にいたのは半数以上が外人さんだった。
うーあったまるぅ。
天候が回復するのを待っていたが、そのうち小屋主が出て来て「いつまで待っても晴れやしねぇよ!注文しねえなら帰れ!」といって寝っ転がっている外人さんの尻を文字通りたたき始めたのでノソノソと全員動き出す、まぁ、降りるしか無いか・・・。
外はこんな感じ、後で測候所のデータを調べたら風速20Mくらいだった模様。
悪天候の中、小屋を追い出された皆でなんとなく小集団を作って歩く事しばし・・、風は猛烈に吹いているが雨が収まって雲間から光が射して来た。上を見上げると山頂付近は完全に雲の中にあり、雲から抜け出しつつある事を実感した。
雨がやんだものの風は猛烈に吹いているので”砂つぶ”が飛んでくるんですよ、これがすんごい勢いで・・・。
「パシッパシッ!」カッパに砂粒が当たる音がするとともに、肌の露出したところに形容しがたい痛みが走る!
「イテッイテテッ!」「oh!oooh!」「アダダダダダ!」「ouch!ouch!」「no!no!」その場にいた全員が一斉に足をジタバタさせて痛がる様子がおかしくて一同笑いあう。
その後、何回か一斉に足をジタバタさせながらも片言でしゃべったり、ルート間違いを防止したり・・
「・・・えー、でぃするーと いず だうんるーと」(下山道はこっちだよ、と言ったつもり)
サンキュー、ヘッデイク、ゴール、以外の言葉も覚えて・・(以下略)
もうすぐ7合目、風も普通に吹くようになっていた。
7合目下山道分岐点、私以外は全員吉田口に降りるようだ。イギリス(たぶん)の人と記念写真に納まったりして別れを惜しむ、自分のカメラでも撮ってもらえば良かった・・(そう、言葉がでてこなかったのだ)
須走口5合目に着いたのは10時頃だったろうか?麓は普通に良い天気だった。今から登る人たちとすれ違いながら山頂を見上げると・・やはり雲がすっぽり覆い被さったままだった。(結局この日は夕方になるまで山頂は荒れてた模様、一泊する人には影響なかったんじゃないかな?)
結構ひどい目に遭いつつもなかなか楽しい山行でした。
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